生まれたばかりの赤ちゃんは、誰でもO脚です。
これは、生理的O脚と呼ばれるもので、赤ちゃんが産道を通ってお母さんのお腹の中から出てくるときには、少しでも出やすい状態になろうとするからです。
生理的O脚は病気ではありませんし、2歳ぐらいまでにはほとんどの場合には自然に治るので、特に気にすることはなく治療の必要もありません。
2歳~3歳からは生活習慣に注意
生まれたばかりの赤ちゃんは、歩くわけでも正座をするわけでもないので、将来O脚にならないような工夫や予防法などはありません。
しかし、歩き始めてお座りをしたり、行儀などのマナーを学ぶ2歳~3歳のあたりからは、日常生活における生活習慣や癖などによっては、O脚になりやすい環境になってしまうこともあるので、十分に注意が必要です。
O脚になりやすい日本の生活習慣
例えば日本の文化においては、床や畳の上に座る慣習がありますが、この時、足を真っすぐ前に出して座るならO脚になってしまう心配はないものの、正座をしたり胡坐をかいたり、マーメイド座りなどをすると、骨盤に負荷がかかって体の重心がずれやすくなってしまいます。
そうした習慣が蓄積されることによって骨盤は開きやすくなり、やがてはO脚になってしまうこともあります。
そうならないように、できるだけ座る時は椅子に座らせたり、床に直接座る場合には、足を真っすぐそろえて前に伸ばして座るような工夫をすると良いでしょう。
2歳~3歳を超えてから就学前までは、子どもの体重も軽いですし生活習慣も改善しやすいので、普段の生活の中でO脚を改善することができます。
ひどいO脚は整形外科での受診を
しかし、就学の年齢になって明らかにO脚がひどいという場合には、整形外科で見てもらい、骨格の異常ではないことを確認しておくと安心です。
骨格の病気は子どもの年齢が小さいうちにはなかなか発見しにくい事も多いのですが、早期発見をすれば早期治療ができます。
プロント病やくる病の可能性もありますから、O脚が気になる場合には一度病院で診察を受けたり、専門家から生活習慣の見直しに関するアドバイスを受けるようにしてください。